【コンポストの始め方】庭がなくても、生ごみは畑の土になる。バッグ型「ecotasコンポスト」で始める“循環する暮らし”

「コンポスト」という言葉を、聞いたことはありますか。野菜くずやコーヒーかすなどの生ごみを、微生物の力で分解して「堆肥」に変える仕組みのことです。堆肥は、野菜や花を育てる土づくりに使われます。いつもなら捨てていた生ごみが、土に還って、次の野菜を育てる資源になるのです。
とはいえ「庭がないと難しそう」「できた堆肥の使い道がない」と感じる方も多いのではないでしょうか。そんな不安に応えるのが、室内にも置けるフェルト素材のバッグ型で、使い切れない堆肥は回収してくれる「ecotasコンポスト」です。
GoodsHubでは、コーヒーかすを再利用した入浴剤や、廃棄される野菜で染めたタオルハンカチなど、「捨てられるはずだったもの」を価値に変えた商品を取り扱っています。ecotasコンポストは扱う商品こそ違いますが、毎日の台所から出る生ごみを次の資源として生かす、という同じ考え方で運営されているサービスです。
そこで今回、ecotasコンポストを運営するグリービズ株式会社・代表の中野大河さんにお話を伺いました。
◆紹介サービス:ecotasコンポスト
庭がなくても、台所から始められる

――ecotasコンポストはどんなサービスですか。ニオイや虫、堆肥の使い道など、始める前の不安をどう解消し、始めやすく、続けやすくしているのでしょうか
ecotasコンポストは、家庭の生ごみを微生物の力で堆肥にする、バッグ型のコンポストです。堆肥の回収サービスもついてるんですよ。室内に置きやすいサイズとデザインにしているので、庭のないマンションでも気軽に始められます。
コンポストって、馴染みのない方だと「使い方はどうなの?」「できた堆肥はどうするの?」「トラブルが起きたらどうしよう」と、なんとなく不安になる方が多いんですよね。なので私たちは、使っている間の困りごとと、できた堆肥の行き先、この両方をしっかりサポートするようにしています。
バッグは、通気性と保温性を考えてフェルト素材にしました。中に入れる基材にも、ニオイを抑える工夫をしています。使い方で迷ったら、LINEでアドバイザーに気軽に相談してもらえます。
ニオイや虫は、入れる量や水分の状態によっては出てしまうこともあるんです。そうならないように、混ぜ方やファスナーの閉め方など、毎日のお手入れもご案内しています。それから、使い切れない堆肥はご自宅から回収に出せます。専用基材を買うときに無料の回収オプションを選べるので、堆肥を使う場所がない方でも続けやすいですよ。
堆肥の行き先まで用意する、という安心

お話を伺った中野大河さん(左)と、回収した堆肥を畑で活かす三鷹市の鴨志田農園さん
―― 余った堆肥を回収し、農家さんへ届けるサービスは、とても珍しいと感じました。なぜこの仕組みをつくられたのですか
きっかけは、私たちのメンバーがコンポストを使っていたんですが、できた堆肥を使い切れなくて、続けられなくなってしまったことなんです。調べてみると、同じ悩みを持っている方がけっこういらっしゃることがわかりました。環境に関心があって、せっかく始めても、堆肥の行き先がなくてやめてしまう。それなら、回収まで含めた仕組みをつくれば、参加できる方を増やせるんじゃないかと考えました。
今、回収した堆肥は、東京都三鷹市の鴨志田農園さんに届けています。農園でさらに発酵・熟成させて、完熟堆肥にしてもらって、野菜を育てる土づくりに使っていただいているんですよ。自宅に畑や庭がなくても、毎日の台所から農家さんの野菜づくりにつながれる。そんな循環に、無理なく参加できるサービスにしたいと思っています。
―― 実際に使われている方から、印象的だった声はありますか。
堆肥を回収してもらえるから始めてみた、というお声や、生ごみを捨てる負担が減って暮らしが快適になった、というお声が印象に残っています。使い方を相談できるサポートも、喜んでいただくことがあるんですよ。環境への関心に加えて、毎日の暮らしの中で「便利だな」と感じてもらえることが、続けていただく力になるんだと感じました。
それと、回収サービスは「うまくいかなかったときに、もう一度始められる安心感」にもなっているようなんです。ニオイが気になったときは、使っている基材を回収に出して、新しい基材でやり直せる。その選択肢があるから、コンポストに挑戦しやすいんだと思います。
コーヒーかすも茶殻も。最初の一歩は、毎日の生ごみを見つめること
――コンポストには、どんなものを入れられるのでしょうか。コーヒーかすや茶殻など、身近なものを入れるときの注意点を教えてください
野菜や果物のくず、ご飯などの食べ残し、コーヒーかす、茶殻など、毎日の台所から出るものは、いろいろ入れられますよ。1日にお茶碗2杯分くらいが目安です。
卵の殻や手羽、貝殻なども入れられるんですが、硬いものは分解に時間がかかります。できあがった堆肥の中に残っていることもあるんですよね。そのまま使っていただいても、品質には問題ありません。気になる方は、次のコンポストに移していただくか、回収に出していただくようご案内しています。
―― 「何から始めればいいかわからない」という方に、最初の一歩としてすすめたいことは何ですか
まずは、おうちで毎日どんな生ごみが出ているか、ちょっと意識して見てみてください。コーヒーをよく飲む方ならコーヒーかす、料理をする方なら野菜の皮、というように、自分の習慣とつながるものが見つかると、コンポストのある暮らしを想像しやすいと思います。
始めるときは、置き場所を決めて、少なめの生ごみから試してみてください。生ごみが少しずつ分解されていく様子を実際に見ると、「次もやってみよう」という気持ちになるんですよね。使い方を確認できるガイドや相談窓口も用意しているので、わからないことは聞きながら、自分のペースで慣れていけば十分ですよ。
見過ごしていたものに、まだ価値がある

―― 私たちGoodsHubは、コーヒーかすを再利用した入浴剤や、廃棄される野菜で染めたタオルハンカチなど、「捨てられるはずだったもの」を価値に変えた商品を扱っています。「捨てるものを資源に」という点で、ecotasコンポストと通じるものがあると感じていますが、どう思われますか
とても通じるものがあるなと感じています。コーヒーかすが入浴剤になったり、使われなかった野菜がタオルの色になったりする商品を見ると、いつもなら見過ごしてしまうものにも、まだ価値があるんだな、と気づかされます。
ecotasコンポストも、台所で出た生ごみを、次の野菜を育てるための資源として生かしています。身近なものの行き先が変わると、ごみを見る目も変わってくるんじゃないでしょうか。
そうした気づきが、「使ってみたいな」と思える商品や、暮らしの中で続けられるサービスを通じて広がっていくことには、意味があると思うんです。GoodsHubさんの商品も、贈られた方がその背景を知ることで、日々の選び方を少し見直すきっかけになるんじゃないかと感じています。
◆GoodsHubの商品はこちら
選ぶ基準は、「その後」まで見通せること
―― GoodsHubでは、素材や製造への配慮に加えて、長く使いたくなるデザイン性や機能性も大切にしています。「サステナブルなモノ」を選ぶとき、これだけは外せないという基準は何ですか
大切にしたいのは、暮らしの中で無理なく使い続けられることですね。素材やつくり方への配慮はもちろん、使いやすさや手入れのしやすさ、毎日手に取りたくなるデザインまで含めて考えたいと思っています。
それと、使い終わったあとにどう扱えるかも大切なんです。ecotasコンポストで堆肥の行き先まで用意しているように、商品を選ぶときも、その後のことまで見通せていると、安心して使い続けられるんじゃないかと考えています。
――以前のインタビュー記事では、コンポストならいろいろなものを分解できるので、台所用品などのエシカルな製品も提案できるようにしたいとお話しされていました。どんなものを想定されていますか
台所用品では、ヘチマのスポンジやコットンのお茶パックなどをイメージしています。すでにある習慣の中で取り入れられるものから提案していきたいですね。具体的な商品を扱う際には、素材だけで判断せず、耐久性や使い心地、使い終えた後の扱い方まで確かめたいと思います。
贈り物に、素材の物語を添えて
――企業が社員や取引先への贈り物にecotasコンポストを選ぶとしたら、ほかにどんなアイテムを組み合わせると喜ばれそうでしょうか。企業からのご相談や、法人ならではの使い方があれば、あわせて教えてください
コーヒーが好きな方には、コーヒー豆と、コーヒーかすを再利用した「珈琲の湯」なんかを組み合わせると、面白いと思います。コーヒーを味わって、飲み終わったあとのかすはコンポストへ入れる。入浴剤の背景も知ってもらえば、一つの素材にいろんな生かし方があることを、楽しんでもらえそうですよね。
それと、野菜で染めた「雫 〜SHIZUKU〜」のタオルハンカチも、食や農とのつながりを感じられる組み合わせだと思います。それぞれの商品が何から生まれて、どう使われていくのかを紹介するカードを添えると、贈り物の意味も伝わりやすくなりますね。
実際にあった法人への導入事例だと、社員教育やCSRの一環として、希望する社員の方々に数十台のコンポストをご提供したことがあります。使い方を学ぶ機会や、家庭での気づきを共有する機会にもつながるんじゃないかと考えています。
――貴重なお話ありがとうございました
【まとめ】捨てるものを、資源に。その先まで考える選択を
家庭の生ごみも、使い終えたあとの出がらしも、見方を変えれば次の資源になります。GoodsHubでは、コーヒーかすを再利用した入浴剤や、廃棄される野菜で染めたタオルハンカチなど、「捨てられるはずだったもの」に新しい価値を与えたアップサイクルのアイテムを取り揃えています。ノベルティやギフトを選ぶとき、その先の循環まで思いを巡らせてみませんか。
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