【ネイチャーポジティブ】生物多様性を「守る」から「増やす」へ。私たちにできること

今、サステナブルの世界でさらに注目を集めているキーワードがあります。それが「ネイチャーポジティブ」です。地球の自然環境を単に「守る」だけでなく、積極的に「回復・増加させる」ことを目指すこの考え方は、企業活動から日常の買い物まで、幅広い場面で語られるようになってきました。サステナブルノベルティのセレクトショップ・GoodsHubでも、そんなネイチャーポジティブな視点を大切にしたアイテムを数多く取り揃えています。この記事では、ネイチャーポジティブとは何か、なぜ今重要なのか、そして私たちの選択とどう関わるのかを考えていきます。
ネイチャーポジティブとは何か

これまでの環境活動の多くは、「破壊を抑える」「現状をなるべく維持する」という発想が中心でした。一方でネイチャーポジティブは、そこから一歩踏み込み、
・ 失われた生態系を取り戻す
・野生動植物の種の数や生息数を実質的に増やす
・自然と人間社会が共存できる状態をつくる
ことを目標に掲げます。
この概念が国際的に広く注目されるきっかけになったのが、2022年にカナダ・モントリオールで開催されたCOP15(生物多様性条約第15回締約国会議)です。ここで採択された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」では、「2030年までに陸地と海域の30%以上を保全する」という「30by30目標」が掲げられ、各国政府や企業が動き出すきっかけとなりました。
ネイチャーポジティブは、気候変動対策(カーボンニュートラル)と並ぶ、もうひとつの地球規模の課題として、今まさに世界的な議論の中心にあります。
なぜ今、生物多様性が危機に瀕しているのか
地球上の生物種は、現在かつてないスピードで失われています。その主な原因は、人間活動による環境破壊です。
1.森林の伐採と農地の拡大
熱帯雨林をはじめとする森林は、地球上で最も多くの生物種を育む場所です。しかし、農地・牧草地への転換や木材の採取によって、毎年膨大な面積の森林が失われています。
2.水質汚染と化学物質の拡散
農業や工業で使用される農薬・化学物質が川や海に流れ込み、生態系のバランスを崩しています。
3.気候変動による生息環境の変化
気温の上昇や異常気象は、生物の生息域を変え、多くの種を絶滅の危機に追い込んでいます。
こうした損失は、遠い世界の問題ではなく、私たちの生活と直結しています。
農作物の受粉を担うミツバチの減少、湿地や森林が持つ水の浄化機能の低下、CO2を吸収する海洋生態系の崩壊——これらはすべて、自然が人間に無償で提供してくれている「生態系サービス」が失われることを意味します。自然の恩恵が損なわれれば、食料生産・水の確保・気候安定といった、人間社会の根幹が揺らぎます。
「自然を守ることは、結局、私たちを守ること」——ネイチャーポジティブはその当たり前の事実を、改めて正面から問いかけています。
企業に求められるネイチャーポジティブへの対応
ネイチャーポジティブは、環境に関心の高い個人だけのテーマではなくなっています。企業経営においても、自然と事業の関係を見直すことが強く求められる時代になってきました。
その大きな背景のひとつが、TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)の動きです。TNFDは、企業が自然資本への依存度や、自然環境への影響・リスクを開示するための国際的な枠組みで、2023年に正式な提言が公表されました。今後は、投資家や取引先が「この企業は自然にどう向き合っているか」を重要な評価指標とする流れが加速すると見られています。
ノベルティやギフトなど「モノ」に関わる企業にとっては、特に以下の点が問われます。
1.原材料の調達はどこから?
オーガニック農法で栽培されたコットンや、FSC認証の木材など、生態系への負荷が少ない素材を選んでいるか。
2.製品のライフサイクル全体で自然にどう影響するか?
使い捨てではなく、長く使えるアイテムを選ぶことは、廃棄物の削減を通じて自然環境への負荷を減らすことにつながります。
3.生産地の環境・社会への配慮は?
生産現場の環境破壊や農薬の過剰使用などが起きていないかどうかも、ネイチャーポジティブな事業運営の重要な視点です。
ネイチャーポジティブへの対応は、企業が「どんな価値観でモノを選び、提供しているか」を示すブランドメッセージにもなります。
日常の「選ぶ」が、自然を取り戻す一歩になる
ネイチャーポジティブは、特別な取り組みや大きな投資がなければ実現できないものではありません。日常のなかで「何を選ぶか」という小さな積み重ねが、確実に自然の回復につながっていきます。
・プラスチックフリーのアイテムを選ぶ
マイクロプラスチックによる海洋汚染は、海の生態系に深刻なダメージを与えています。プラスチックを減らす選択は、海の生物多様性を守ることにもつながります。
・オーガニック素材のものを使う
農薬や化学肥料を使わないオーガニック農法は、土壌の生態系を守り、周辺の昆虫や野生動物にとっても安全な環境をつくります。
・長く使えるものを大切にする
使い捨てを避け、耐久性の高いアイテムを選ぶことは、製造・廃棄にかかる環境負荷を下げることに直結します。
・自然を守る姿勢のあるブランドを応援する
消費という行動には、応援する力があります。ネイチャーポジティブに取り組むブランドや商品を選ぶことで、その活動を後押しすることができます。
ノベルティやギフトを選ぶ場面でも、この視点は活きます。「誰かに渡すから何でもいい」ではなく、素材・背景・使い続けられるかどうかを考えた選択が、受け取る人にも、地球にも、やさしい贈り物になります。
GoodsHubが大切にしている、ネイチャーポジティブな視点
GoodsHubは、「サステナブルノベルティ」に特化したオンラインセレクトショップです。環境や社会への配慮を基準に厳選したアイテムを取り揃え、企業のノベルティやギフト選びをサポートしています。
GoodsHubでは、商品をセレクトする際に以下のような「エシカル基準」を設けています。
・Organic(オーガニック)
農薬や化学肥料を使わずに育てられた素材を使用。土壌の生態系を守り、生産地の自然環境への負荷を抑えます。
・Plastic Free(プラスチックフリー)
プラスチックを使わない、または極力減らした素材・パッケージを採用。海洋生態系へのダメージを減らすことにつながります。
・Ocean Friendly(オーシャンフレンドリー)
海洋環境への影響を考慮した素材・製造プロセスを持つ商品を対象としています。
・Upcycle(アップサイクル)
廃棄されるはずだった素材を活かして新たな価値を生み出す商品。資源の無駄を減らし、自然への採掘・負荷を抑えます。
こうした基準でセレクトされたアイテムを選ぶことは、受け取る人への「気持ち」を届けながら、同時にネイチャーポジティブな選択にもつながります。ノベルティやギフトを通じて、自然を取り戻す一歩を、一緒に踏み出してみませんか?
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